7ヶ月〜1歳

予防接種スケジュール徹底ガイド 2026年版|月齢別・定期/任意・同時接種・副反応

kosodate_admin

⚠️ この記事を読む前に

予防接種のスケジュール・対象ワクチン・公費/自費の区分は厚生労働省・自治体・学会の見解により定期的に更新されます。本記事は2026年5月時点の情報をもとにしていますが、最終的な接種判断は必ずかかりつけの小児科医に相談し、自治体から届く接種券・公式案内をご確認ください。本記事は意思決定の基礎情報を提供するもので、医療行為の指示ではありません。

「生後2ヶ月から予防接種が始まるって聞いたけど、何をいつ受ければいいの?」「同時接種って大丈夫?」「副反応が怖い」——出産後すぐ訪れる、最初の大きな関門が予防接種スケジュールです。

定期接種だけでも10種類以上、任意接種を含めると15種類近くのワクチンがあり、しかも「いつ・何回・何ヶ月空けて」のルールが複雑。間違えると免疫がつかなかったり、接種期限を逃して自費になったりします。

この記事では、2026年5月時点のスケジュールを月齢別に整理し、定期/任意の区別、同時接種の考え方、副反応への向き合い方、自治体ごとの違い、よくある質問までを、はじめての方にもわかるように解説します。

結論:予防接種スケジュールの全体像

月齢 主な接種ワクチン 区分
生後2ヶ月B型肝炎・ロタ・ヒブ・小児用肺炎球菌・5種混合定期(ロタは任意の自治体あり)
生後3〜4ヶ月同上の追加接種定期
生後6ヶ月〜インフルエンザ(季節性)任意
1歳MR(麻しん風しん)・水痘・おたふくかぜMR/水痘=定期、おたふくかぜ=任意
1歳〜1歳半5種混合追加・ヒブ/肺炎球菌追加定期
3歳〜日本脳炎定期
小学校入学前MR2期定期

※2024年4月から「4種混合+ヒブ」が「5種混合」に統合されました。本表は2026年5月時点の整理です。最新情報は厚生労働省または自治体公式ページで必ず確認してください。

1. 定期接種と任意接種の違い

定期接種:公費(無料)で打てる国推奨ワクチン

予防接種法に基づき、国が「対象年齢の子に推奨」しているワクチン。自治体から接種券(予診票)が郵送され、指定の医療機関で無料で接種できます。期限を過ぎると自費(1回1〜2万円)になることがあるので注意。

任意接種:効果はあるが自費が基本

定期外でも、日本小児科学会などが推奨しているワクチンがあります。インフルエンザ・おたふくかぜなど。自治体によっては助成あり(例:東京都はおたふくかぜに補助)なので、住んでいる市区町村の制度を確認しましょう。

「任意=不要」ではない

任意接種ワクチンも、感染症の予防効果は科学的に裏付けされたものです。「定期じゃない=危険」「任意=意味がない」ではないので、医師と相談して接種の必要性を判断してください。

2. 月齢別の詳細スケジュール

生後2ヶ月|デビューの月

  • B型肝炎ワクチン(1回目):肝硬変・肝がん予防
  • ロタウイルスワクチン(1回目):胃腸炎の重症化予防(経口)
  • ヒブ(Hib)ワクチン(1回目):髄膜炎予防
  • 小児用肺炎球菌ワクチン(1回目):髄膜炎・敗血症予防
  • 5種混合ワクチン(1回目):百日せき・破傷風・ジフテリア・ポリオ・Hib

※5種混合がヒブを含むため、現在は「5種混合」と「ヒブ単独」を二重に打つことはありません。導入時期によっては経過措置で異なる組み合わせを案内されることがあります。

生後3ヶ月|2回目の山

2ヶ月で接種したワクチンの2回目を、概ね4週間以上空けて接種。スケジュールに空きが少ないので、同時接種で同日にまとめて打つのが標準的です。

生後5〜7ヶ月|3回目+追加

B型肝炎の3回目(1回目から20週以降)、5種混合・ヒブ・肺炎球菌の3回目を完了。BCGは生後5〜7ヶ月に1回接種(自治体集団接種または個別接種)。

1歳の誕生日|MR・水痘デビュー

1歳になった日からすぐ接種可能。麻しんは流行時に重症化しやすいので、1歳になったら遅らせず接種するのが推奨です。同日に水痘・おたふくかぜも同時接種できます。

1歳〜1歳半|追加接種ラッシュ

5種混合の追加接種、ヒブ・肺炎球菌の追加接種、水痘2回目(初回から3ヶ月以上)。イヤイヤ期完全ガイドと同時期に来るので、嫌がる子も増えてきます。

3歳〜|日本脳炎デビュー

第1期初回(2回)と追加(1回)。地域によっては早めの接種が推奨されることも。

小学校入学前|MR2期

小学校入学前年度(年長クラス)にMRの2回目を接種。入学前の接種期限を逃すと無料期間が終わるので注意。年中の終わり〜年長の春に予約しておくのが安全です。

3. 同時接種の考え方

日本小児科学会は同時接種を推奨

「一度に何本も打って大丈夫?」と心配するご家庭は多いですが、日本小児科学会は同時接種を推奨しています。理由は以下:

  • 免疫獲得の効果は単独接種と変わらない
  • 副反応の頻度・重さも単独接種と同等
  • 受診回数が減り、接種漏れが減る
  • 感染症から早く守られる

何本まで同時に打てる?

本数の上限はありませんが、生後2〜3ヶ月では同日に4〜5本同時接種になることが普通です。両腕+両足を使って分散して打ちます。

4. 副反応との向き合い方

よくある副反応(軽度)

  • 接種部位の赤み・腫れ・しこり
  • 軽い発熱(37.5〜38.5℃程度)
  • 機嫌が悪い/寝つきが悪い
  • 接種翌日の食欲低下

多くは1〜2日で消失します。腫れには冷やしたタオル、発熱には水分補給と室温調整、を基本対応に。解熱剤は医師の指示があった時だけ使用してください。

注意が必要なサイン

  • 40℃以上の高熱が続く
  • 顔・全身の蕁麻疹(じんましん)/呼吸困難(アナフィラキシー疑い)
  • けいれん・意識がぼーっとする
  • 接種部位が大きく腫れて熱を持つ/化膿
  • 機嫌が極端に悪く、ぐったりしている

これらはすぐに医療機関へ。アナフィラキシーが疑われる場合は救急車を呼んでください。子どもの発熱と救急受診の判断基準もあわせてどうぞ。

健康被害救済制度

定期接種で重大な副反応が起きた場合、国の予防接種健康被害救済制度が利用できます。任意接種は別の救済制度(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)対象。万が一に備えて、制度の存在を知っておくと安心です。

5. 予診票・母子手帳・準備物

前日までの準備

  • 母子手帳(接種記録の記入用)
  • 予診票(自治体から郵送、当日朝に記入)
  • 健康保険証・乳幼児医療証
  • 体温計(朝の体温を測る)
  • 着替え1セット(吐き戻し・予期せぬ排泄に備えて)
  • 授乳・ミルク・お気に入りのおもちゃ

当日朝のチェック

  • 体温は37.5℃未満か(自治体で基準あり)
  • 機嫌・顔色・食欲は普段通りか
  • 下痢・嘔吐・湿疹・咳がないか
  • 1週間以内に他の予防接種を受けていないか

少しでも体調に不安があれば、迷わず延期。延期は珍しいことではありません。

6. 服装・接種後の過ごし方

脱がせやすい服を選ぶ

両腕・両足を使うことが多いので、前開きで肩・足が出しやすい服がベスト。冬は重ね着になるので、外側を一枚で脱がせられる構造に。

接種後30分は院内で様子見

急性のアナフィラキシーは接種後30分以内に出ることが多いので、すぐ帰らず院内で待機するのが基本。多くの小児科では待合室で30分待つように案内されます。

当日のお風呂・運動

当日のお風呂は基本OK(接種部位を強くこすらない)。激しい運動は避ける。授乳・離乳食は通常通り。離乳食を食べない時の対処法もあわせてどうぞ。

7. スケジュールの組み方|「2ヶ月の最初の予約」が肝

生後2ヶ月の誕生日を迎えたら、その日のうちに最初の予防接種を受けるのが理想。2ヶ月になる前に予約を入れておくと、希望の日時に取りやすいです。

  • 生後1ヶ月の健診後あたりに、かかりつけ小児科に連絡
  • 同時接種で何本打つかを電話で確認
  • 2ヶ月になる初日〜数日以内に1回目を予約
  • 続いて、4週間後の2回目もまとめて予約してしまう

「次の予約を取り忘れて1ヶ月遅れた」が積み重なると、1歳までに完了するスケジュールが組めなくなります。毎回その場で次回予約を取るのが最大のコツ。

8. よくある質問(FAQ)

Q. 接種を遅らせるとどうなる?

接種期限内であれば無料です。期限を過ぎると自費(1回1〜2万円)になり、家計負担が大きくなります。また、感染症にかかるリスクも上がるので、遅らせるメリットは基本的にありません。体調不良時は延期、それ以外はスケジュール通り進めましょう。

Q. 同時接種が怖いので別々に打ちたい

分けて打つことも可能ですが、その分接種回数が増えます。本数が多い時期は4ヶ月で10回近く通院することになり、現実的に大変。日本小児科学会は同時接種推奨です。不安があれば、かかりつけ医に直接相談しましょう。

Q. 接種前後に風邪をひいたら?

軽い鼻水程度なら接種可能なことが多いですが、発熱・咳・下痢など明らかな症状があれば延期。当日の医師の判断に従ってください。

Q. インフルエンザワクチンはいつから?

生後6ヶ月から接種可能。13歳未満は2回接種が原則で、1回目から2〜4週間空けて2回目。流行期前の10〜11月までに2回完了が理想です。

Q. おたふくかぜはなぜ任意?

有効性・安全性は確立されていますが、日本では制度的に定期接種化が遅れています。合併症(難聴・髄膜炎・睾丸炎)のリスクを考えると接種推奨。自治体助成があれば積極利用を。

Q. 母子手帳をなくしたら?

市区町村の窓口で再発行可能。接種記録は医療機関のカルテにも残っているので、再構築できます。再発行に時間がかかるので、母子手帳のコピーまたは写真をスマホに保存しておくと安心。

9. 自治体差|「うちの市は何があるか」を確認

同じ予防接種でも、自治体によって助成内容・接種券の郵送タイミング・指定医療機関が異なります。引っ越し時は要注意。

  • おたふくかぜへの助成(自治体差大)
  • インフルエンザへの助成(一部自治体で乳幼児に補助)
  • ロタウイルスワクチンの自費/公費(2020年から定期化)
  • HPVワクチンの男児対象(2025年4月から定期化検討中の自治体あり)

自治体公式ページの「予防接種」セクションを必ず確認しましょう。乳幼児医療費助成・医療費控除完全ガイドと合わせて、自治体制度全体を把握しておくと安心です。

10. まとめ|「2ヶ月の予約」と「毎回の次回予約」が要

  • 定期接種は10種類以上、任意接種は3〜4種類が基本ライン
  • 生後2ヶ月から接種スタート、1歳までが本数のピーク
  • 同時接種は学会推奨。本数を恐れず効率重視で
  • 副反応の多くは軽度で1〜2日で消失。重篤サインは即受診
  • 接種期限を過ぎると自費。スケジュール管理がすべて
  • 毎回その場で次回予約、母子手帳の写真保存が安心

予防接種スケジュールは複雑に見えますが、「かかりつけ医に組んでもらう」「次の予約を毎回その場で取る」の2点を守れば、まず迷子になりません。

赤ちゃんを感染症から守る一番大きな手段が予防接種です。完璧主義にならず、医師と相談しながらマイペースに進めていきましょう。

最終更新日:2026年5月3日

ABOUT ME
記事URLをコピーしました